台湾茶　民国103年　文山包種茶　春茶　蘇志成茶師・蘇冠軒茶師

今年の春茶の出来はどうなのか？

「今年の生産量はイマイチだけど品質はよい」的な話を
どこぞで聞きましたが、蘇茶師の文山包種茶でいえば、
それはちょっと違う。

蘇茶師の文山包種茶は生産量も多いし、品質もいい。
しかも師匠の話では「民国93年以来の当たり年かも」とのこと。
とても美味しい文山包種茶がたくさんあったそうです。
そんな中でも「これはいい！」というものを入手してきました。

ちなみに民国93年というのは、めっちゃ当たり年だったんです。
文山包種茶も美味しかったけど、この年の東方美人は...
そりゃメッチャクチャうんまい！
芳醇かつ透明感のあるな蜜のような香りと甘さは本当に素晴らしい。
今、わしの手元には僅かながらですが熟成させている93年の東方美人があります。

まぁ、東方美人の話はさておき。
つまり、今年の文山包種茶も素晴らしくうまいということです。

清香（チンシャン）そのもの。
清らかな爽快な青さのある香りと飲みくちの甘さ、とろみは素晴らしい。
口の中の余韻は、甘く、そして爽やか。

これは本当に美味しい。
ぜひ、みなさまに飲んでいただきたい文山包種茶です。


久しぶりにたまご型の茶壺で淹れてみましたよっと。
茶壺の半分くらいに茶葉を入れ、グラグラの熱湯でささっと一煎目。

ここで周囲は文山包種茶の香りが立ち上ってきます。
熱湯で二煎目。ここでぐぐっと香りを聞香杯へ閉じ込める。

そして聞香杯からの香りを堪能。
一秒ごとに青さを持った爽やかさから、どんどん甘く変化していく香りを思う存分堪能。
十分に香りを堪能したあとは、いよいよ口の中へ。
するりと入り、口いっぱいに香りを広げながら喉の奥へ滑り落ちていく...
そしてそこから戻ってくる甘い香り...

まさに極楽、至極。

ああ、うまい。


美味しいお茶と人を繋いでくれる「茶縁」と「人」に感謝です。