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2010年5月23日
文山包種茶 民國99年 春茶
早くも今年の春茶の製茶実習から一ヶ月近く経ちましたね。
ぼちぼち自分たちの作ったお茶(雪山烏龍茶になるのかな?)も飲みごろになってきたようです。
でもそれはまだおいといて…
今回は、文山包種茶の春茶(民國99年)を飲んでみました。
「今年の春茶は苦みがある」
これが凍頂、坪林を含め今年の春茶の特徴です。
本来寒い時期に暑くなり暑くなる時期に寒くなる、といった今年に入ってからの天候不順によって茶葉の生育にばらつきがでてしまったためです。
そのため、お茶にする際に香り、甘みのバランスが微妙に崩れてしまいうっすらと苦みが残ってしまうようです。
どんなに製茶技術に優れた茶師でも天候には勝てません。
そんな中でも如何に苦みを抑え香りと甘みを引き出したお茶に仕上げるか…それが茶師の腕にかかってきます。
この文山包種茶もそんな大変な苦労の中から選んできた逸品です。
熟成が進み程よく甘さがのってきました。うっすらと感じた苦みもあまり感じなくなってきましたね。
絶品であった去年の冬茶に比べてしまうと、甘みにおいてはちょっと物足りなさを感じてしまいますが、今年の春茶の中では間違いなく「美味しい」お茶であることは間違いないですね。
そんな訳で、雨音を聞きながら坪林、蘇茶師ご一家に思いを馳せつつ文山包種茶を堪能しております。
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