ハードスケジュールで東方美人・紅茶の製茶実習参加!

坪林は今年もいい天気

今年もいい天気でしょ(笑)
一応断っておきますが、「アメノ」じゃないんだからね!
恒例の前振りをしておきましたが、今回は東方美人茶と紅茶を作る製茶実習に参加しました。東方美人の製茶実習は初参加になります。前から興味はありつつも表の稼業との兼ね合いで参加する機会に恵まれませんでしたが、今回の製茶実習は土日に絡めたスケジュールになっていたので、金曜の会議を無理やり早々に終わらせそのまま羽田へダッシュ!さらに日曜の午後には帰国するという弾丸製茶実習になりました。
土曜の朝、坪林へ向かい早々に茶摘みを開始します。まだ朝なのに気温35度は暑いですってば。

茶摘みですよ

炎天下の茶摘みはかなりハードですよ 参加者だけでなく、蘇志成茶師も茶摘みをしてくれました

炎天下の中の茶摘みは本当にしんどいです。でも美味しい東方美人を作るにはウンカが一所懸命働いてくれるこの時期にしか作れない貴重なお茶なので、汗がつゆだくになりながらの茶摘みとなりました。
しかの文山包種茶とは違い、摘むべき茶葉はウンカ芽となるのでものすごく小さい茶葉を摘むんです。これがね、摘んでも摘んでもちっとも茶葉が増えない(笑)
流石に参加者だけでは…ということで製茶技術チャンピョンの蘇志成茶師も茶摘みを。着ているTシャツが直江山城守兼続なのかは謎ですね(笑)

萎凋ですよ

一所懸命摘んでもこれだけです

2時間程の茶摘みで摘めた茶葉はこれだけです。…少ないって言うな!頑張ったんだよ、これでも(笑)
茶摘みが終わったらさっそく日光萎凋です。小さな茶葉を重ならないようにざるの上に置き、直射日光をさけて日陰での日光萎凋となります。日陰とはいえざるを置くのは直射日光があたりそうなギリギリのところにおいてするんですね。ざるは太陽に動きに合わせて日にあたらないようにずらしていきます。

萎凋中でも撹拌が大変なんです 萎凋中でも撹拌が大変なんです

日光萎凋をしているとだんだん茶葉は固くなってきます。この固さの感触は手の甲で触って確かめるんですよ。ええ、触ってたんで写真撮り忘れてますけどね(笑)
そして撹拌作業。文山包種茶とは違い、撹拌する時間がとても長いです。長い時は30分くらい行います。長い時間の撹拌とはいえ優しく撹拌するんですからね。しかもこの季節だからね、撹拌するのも大汗かきながらです…ってこれはわしだけですね(笑)

醗酵中

茶葉はだんだん醗酵していきます。東方美人らしい茶葉の感じになってきましたね。
醗酵が進んできたら次は殺菁になります。

殺菁〜悶ですよ

いよいよ殺菁になるんですが、文山包種茶の実習とは違い、茶葉の量が少ないためいつもの殺菁機は使えません。そんな訳で台所にて鍋を使った殺菁をします。
簡単にやってるように見えるけど、鍋はかなりの高温、油断すると火傷するぜ!
そして殺菁が終わると悶(もん)と呼ばれる作業へ。熱々の茶葉を袋に入れてしばし待つ…

殺菁と悶

そうして出来上がった東方美人を最終乾燥の前に試飲。
高級品には及ばないけどちゃんと東方美人になってます(笑)
優しくやわらかい美人になってますね。これを半年ほど熟成させるとどんな美人になってくれるのか非常に楽しみです。

最終乾燥前に試飲

いつもながらあたたかい指導をしてくれる蘇茶師ご一家、わが師匠そして参加者の皆様にはお世話になりました。

また一緒に美味しいお茶作りをしましょう。本当にありがとうございました。


製茶実習の楽しみ

蘇茶師に指導していただきながら自分たちで美味しいお茶を作る、というのが製茶実習の本分ではありますが、でもね、やっぱりお茶以外にも楽しみが無いとダメだと思うんですよ(笑)
それは蘇茶師一家の家庭料理。何度も製茶実習のレポートで言ってますが、本当に野菜を美味しく沢山食べることが出来ます。茶油で炒めた野菜は香ばしいし、野菜のうまさを感じられる料理になっています。肉料理、魚料理ももちろん美味しいですが、野菜がうまい!

蘇茶師ご一家の家庭料理 蘇茶師ご一家の家庭料理 蘇茶師ご一家の家庭料理 蘇茶師ご一家の家庭料理

そしてこのシーズンといえば、やっぱりマンゴーですよね!
ごめんね!本当に美味しかったよ(笑)

蘇茶師ご一家の家庭料理

今回は東方美人と紅茶の製茶実習ということもあり、参加者が持ってきてくれたスリランカ、インド、ネパール、花蓮の蜜香紅茶そして日本の紅茶を飲み比べながらの勉強会。

蘇茶師ご一家の家庭料理 蘇茶師ご一家の家庭料理

今回の製茶実習は非常に濃密な時間を過ごせたように思います。この時期の台湾はめちゃめちゃ暑いけどまた来たいと思います。

本当にありがとうございました。

Posted by oyakata(茶参福)|hiru-an-don Blog茶香好友 - 鴻山茗茶 -△PageTop