文山包種茶製茶実習 2008年 春茶 その壱

こんにちわ、「アメノ」改め「ハレノ」です(笑)

2007年冬茶の2回目の製茶実習で「アメノ」さんを返上したのですが、今回の晴天でそれを確実に証明した、おやかた@茶参福です。

快晴の坪林と文山包種茶

今回は、当日の朝の蘇茶師のお宅に伺いました。見て、この晴天振り(笑)
まずは蘇茶師ご一家にご挨拶といっても「おはよう!ただいま!」って言ってるのはなんかおかしいかな?(笑)まぁまぁとりあえずお茶でも飲みましょうって早速文山包種茶のお出まし。うーん「綺麗(ピャオリャン)な茶葉ね!」もちろん美味しいね!

茶摘〜日光萎凋

今回の製茶実習はある意味実践編。
鴻山流泡茶師のわしとyuyuka姐さんの二人ということで師匠と蘇茶師が相談の結果「比賽(コンテスト)に出せるお茶を蘇茶師と一緒に作ろう」ということになったらしいです、ええ、始まるまで聞いてませんよそんなこと(笑)

茶摘み風景と日光萎凋

そんな訳で一息ついたら早速茶摘み。今回は青心烏龍種で作ることになりました。青心烏龍種で作るのは久しぶりですね。

比賽に出せるお茶…ということになるとわしらの茶摘みだけでは当然茶葉の量が足りないので茶摘みのプロがとんでもない量の茶葉を摘んできてくれました。その結果がこの日光萎凋の茶葉の量。この製茶場では場所が足りず、左奥のスペースまでに茶葉を広げております。これだけの茶葉の日光萎凋を見たのは初めて。
あとでわかったことですが、今回はなんと150斤ものお茶を作ったそうです。

茶摘後日光萎凋へ 蘇志成茶師と鄭茶師と冠軒くん、みんなで日光萎凋

今回は「台北縣市96年度製茶技術競賽」にて最高層級特等奨獲得した蘇志成茶師(弟)を中心に、兄である蘇文松茶師の長男の冠軒くんも参加。さらには、蘇文松茶師の奥様のお父様「鄭茶師」も参加していただきました。この「鄭茶師」は昨冬の石碇郷包種茶比賽で特等奨を獲得した名人です。
今回は名人茶師が二人もいるという贅沢な布陣での製茶実習となりました。
とはいってもかなりの茶葉の量です。みんなで一所懸命に日光萎凋を行います。

走水(室内萎凋)

走水(室内萎凋)の様子

日光萎凋が終われば今度は走水(室内萎凋)。
今回は正直一番堪えたのが走水。
改めて150斤という茶葉の量に心底驚きましたよ。「ざるを棚から取って、ざる振って、茶葉を優しく攪拌して、ざるに茶葉を均一に広げて、棚に戻す」をひたすら繰り返していくわけですよ。めちゃめちゃ疲れてしまいました。

走水が終わる頃には、立ったまま寝ることが出来るくらいにフラフラでした。またこの時頑張ったせいなのか、不器用で余計な力を使いすぎたせいか、はたまた両方のせいなのかわかりませんが、未だに右手の筋が痛いです(笑)

わしなんかはまだ指示される側の人ですが、茶師は最盛期に毎日この作業を繰り返すわけです。しかももっと茶葉が多い日もあるし、その作業の合間にも茶葉の状態をしっかり見極めることが必要になってくる……ほんとに尊敬します。脱帽です。

走水(室内萎凋)の様子 走水(室内萎凋)の合間の休憩

途中は食事、休憩をはさみながらも走水は続きます。
休むときはしっかり休み、やるときはしっかりやる。これをきっちりやらないと最後まで持ちませんね。でも赤ワインを出すのは勘弁してほしい(笑)それじゃ休むじゃなくてダウンしちゃうから(爆)

蘇志成茶師の冠軒くんへの指導 走水(室内萎凋)時の茶葉の攪拌と蘇志成茶師による指導

たくさんあるざるの茶葉の香りを均一にしていくために作業はまだまだ続きます。
蘇志成茶師が冠軒くんへ茶葉の様子を見せながらの指導を行っております。次の担い手に真剣な指導をしていましたよ。
茶葉の香りを確認しながら攪拌機での攪拌開始。攪拌終了後はひとつのざるに対して茶葉が1斤になるようにしながら茶葉を移し棚に並べていきます。

最終的に走水が終わったのが午前5時くらい。
まぁこの時はふらふらでして、「今回はこれくらいで勘弁してやらぁ!(笑)」と走水さんに言われた感じでした(笑)

ではここでしばしのおやすみをば……横になったらあっという間に熟睡してしまいました。

走水(室内萎凋)時の茶葉の様子

茶葉さん!わしらが休んでいる間に少しずつ美味しい文山包種茶になっていってくださいね!

その弐に続く…

Posted by oyakata(茶参福)|hiru-an-don Blog茶香好友 - 鴻山茗茶 -△PageTop