文山包種茶製茶実習 2007年 冬茶 その壱

こんにちわ、「アメノ」です(笑)

ええ、蘇さんの家では、そんなことを言われて迎えられたおやかた@茶参福です。
そんなわけで今年もやってまいりました、文山包種茶製茶実習です。しかも前日の夜から雨が降っており茶摘を始めようと思った時間でもまだ雨が降っておりますが、何か?
その雨がわしのせいだと仰るのはどうかと思いますぞ、みなさま。わしのせいではない……はずです……

ええっと、そんな前置きはともかく雨が激しく降ってると茶摘はできないんですよ。本来は茶葉から朝露がなくなったら茶摘開始する、ってことなんです。美味しいお茶は作らないんですよね。茶葉が濡れていると、雨が止むまでは蘇パパとみんなでお茶しながら待っております。

蘇パパとお茶のひととき

蘇パパと文山包種茶の老茶30年ものを堪能させていただいております。

みんなでお茶のひととき

文山包種茶の試飲をたんまりしております。さてさて好みの文山包種茶はあるかな…

茶摘〜日光萎凋〜温風萎凋

11時近くになり少し小降りになってきたところで茶摘を強行(笑)
正味30分くらいでしょうか、雨に濡れながらもあのかわいい傘を頭にかぶってせっせと茶摘をしました。
今回は青心烏龍種の育ちが悪く金宣種にての製茶実習となりました、一部姐さんは残念がっておりましたけどね。

茶摘を終え日光萎凋になったときの茶葉は17ざるです。これが最後には一体どれだけのざるの数になるのでしょうかね。

茶摘後日光萎凋へ

昼食後、天候が思わしくないので、通常の日光いちょうから温風いちょうへと変更しました。
以前にもやった方法とは違う温風い凋となりました。ガスの熱気を扇風機2台で茶葉に送風するかたちになりました。

日光萎凋から温風萎凋へ

温風萎凋を始めた様子。
扇風機にあおられて温風が茶葉の表面についている水分を飛ばしていきます。

温風萎凋の攪拌作業

温風萎凋の合間に茶葉の状態にムラをなくすための攪拌作業。
この時は優しく茶葉に余計な傷を与えないように扱わないといけません。茶葉をこすったりするのではなく柔らかいものを扱うように手のひらと指先をうまく使ってね。

温風萎凋の茶葉の様子

温風萎凋時の茶葉の様子。
じっくりと茶葉から水分が飛んでいきしんなりとしていきます。

走水(室内萎凋)へ

走水(室内萎凋)の茶葉の様子

日光萎凋〜温風萎凋にかけて17ざるあったものが、走水(室内萎凋)が始まった段階では12ざるになっております。茶葉からだんだん水分が抜けていきしんなりとしていきます。

この走水では、室内の温度はエアコンで一定に保たれております。そうしないと茶葉から水分が均一に抜けなくなってしまいお茶として美味しいものができなくなってしまいます。
この走水という作業は、茶葉の水分の抜け具合の判断、茶葉からあがってくる植物の青さとは違う花のような香りに変化していくタイミング、途中で茶葉を均一の状態にするための攪拌作業のタイミング、その際の茶葉の扱い方は、まだまだ素人の感覚でははかり知れないものがあります。もう何度も製茶実習を経験しておりますが、なかなか「コレだ!」というものがつかめない。
でもそれが製茶実習のが難しいところでもあり面白いところでもあるんですけどね。

蘇文松茶師の茶葉の攪拌指導 走水(室内萎凋)時の茶葉の攪拌

走水(室内萎凋)の途中での茶葉の攪拌作業。茶葉の様子を確認し、その状態に合わせて時間と攪拌する回数などを蘇志成茶師(蘇文松茶師の弟茶師)に判断していていただきおこないます。また蘇文松茶師に茶葉の攪拌作業を見本をみせていただきそれを少しでもまねしようと一所懸命に茶葉の攪拌をおこないます。

蘇志成茶師の指導の下茶葉の攪拌指導

また蘇志成茶師の指導の下でも茶葉の攪拌作業をおこないました。ああ、たまには自分が写ってる写真があるのもいいですね(笑)

ちなみに最終攪拌は夜中の2時に行ったらしいですよ(笑)
なぜ「らしい」かって??
その理由はただひとつ。蘇文松茶師が悪いのですよ(笑)
夕飯時から最終攪拌の一歩手前まで人にたんまり東方美人をつけたお酒(アルコール度数は高いがいい香りがしてうまい)、赤ワインなんぞを「一気(イッチン)!」とか「乾杯(カンペー)!」とか言いながら飲ませるから………すっかり出来上がってしまったわしは最終攪拌に辿り着く前にダウンと相成りました……

その弐に続く…

Posted by oyakata(茶参福)|hiru-an-don Blog茶香好友 - 鴻山茗茶 -△PageTop