文山包種茶製茶実習 2006年春茶
殺菁、揉捻、乾燥
朝、起きて逸る気持ちを抑えきれずに走水中の茶葉をチェックしにいってしまった。
うんうん、順調に進んでいるようですね。さて、それなら一気に殺菁→揉捻→乾燥といきましょうか!
蘇パパの指導の下、殺菁。茶葉の発酵を止める作業です。
この大きな殺菁釜の中に一気に手早く茶葉を放り込みます。だんだん釜の中から湯気が上がってきます。そうすると茶葉からあがってくる香りもどんどん変わっていきます。この香りの変化、茶葉の状態を見て殺菁をやめるタイミングを判断します。釜の中に手を入れ茶葉の手触り、香りをチェックする。この判断が茶師の腕にかかってくるところ。中々このタイミングは覚えられないわ。
殺菁が終わったら次は揉捻です。殺菁が終わったばかりの茶葉は熱々になっています。これが冷めないうちに揉捻をしてしまわないとあかんのです。 揉捻をしっかりしないとお茶の味を引き出すことが出来ませんし、文山包種茶らしい茶葉の形にもならないんですよ。
揉捻器の真ん中の分銅みたいのがグオングオンとまわって茶葉を揉んでいきます。揉捻は慣れていないと危ないので蘇パパにお願いしてしまいます。
揉捻後の茶葉はまだまだ熱々です。熱いうちに揉みこむのでしっかりと揉みこんでも茶葉が壊れていません。冷めてしまった茶葉ですとアレだけ揉みこむと茶葉がこわれてしまいます。
この後は茶葉を回転鉄釜にいれてほぐします。そして乾燥機に入れて2回乾燥させます。
乾燥が終わった茶葉が出てきました。もう待ちきれずに香りを思いっきり吸い込む。もう文山包種茶らしい香りがしています。
乾燥が終わったらいよいよ製茶実習最後の工程、焙煎です。じっくり乾燥機よりも低めの温度で2時間行います。時間が経つにつれて漂ってくる文山包種茶の香り……いよいよ出来上がりです。本来は茶葉についている茎の部分と発酵ムラがある茶葉を取り除く「製茶」の作業がありますが、さすがにそれをやっていると時間がいくらあっても足りないので製茶実習ではここまでなんです。
帰国後、師匠とともに2斤の茶葉の製茶に5時間近くかかりました(笑)
最後はみんなで
今回の文山包種茶は昨年の10月のよりもいいものに仕上がりました。これは師匠をはじめ、茶楽教室のみよちゃん、難波の小姐のUさん、Sさん、そして何よりも蘇茶師ご家族の協力があればこそです。本当にいつもいい経験をありがとうございます!
最後はみんなで記念撮影です!みなさん、本当にありがとうございました!
謝謝!蘇茶師ご家族!謝謝!師匠!謝謝!みよちゃん!謝謝!Uさん!謝謝!Sさん!
そして謝謝!台湾!
茶参福のレポはまだつづく(笑)
Posted by oyakata(茶参福)|hiru-an-don Blog|茶香好友 - 鴻山茗茶 -|△PageTop