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台湾茶 蜜香緑茶、蜜香紅茶でさらに有名になった花蓮縣の高茶師

July 01, 2005 Friday [ Diary , Oolong Tea(台湾茶) ] 

前の凍頂の林茶師に続いて、今回は花蓮縣の高茶師について。
高茶師のお名前は、高肇日句(日偏に句と書きます)。

ここ最近では、蜜香緑茶、蜜香紅茶を作られたことで、また有名になった茶師です。
その有名さ故に、高茶師の名前を騙って高茶師が作ってないお茶を販売している人もいるくらいですから。

実は前回の台湾に行った文山包種茶製茶実習の時に、台北市内で日曜に行われている建国花市場にたまたま花蓮縣の農會が出店していて、その際にお会いしているんです。

まぁその時もご多分に漏れず、座り込んで沢山お茶呑んで長々と居座ってましたけどね。

わしはその時まで花蓮縣でもお茶を作ってるってことも、天鶴茶の、金萱種青心種ともに有名なこともお恥かしながら全く知りませんでした。すいません、高茶師。


そして今回の台湾行でまたお会いする機会を得ることが出来ました。

とはいうものの、実際にお話できたのは、FOOD TAIPEIの最終日だけでした。

それまでの1日目、二日目は高茶師の奥様とブースに顔出しては延々と話し続け、そっと裏に隠してあるお茶もでも呑ませて頂けるほどいい関係を築くことが出来ました。
隠してあるお茶までいただけるというのは、お茶の味、香りがわかることはもちろんのこと、お茶を扱う人としてのわしらが茶師の方に納得させるものがないと呑ませてくれません。僅かな時間でそれを可能にしてしまううちの師匠もすごいですな。

わしらが奥様とお茶を呑んで離してる間、高茶師は東方美人製茶実技コンテストの方に参加していたそうです。
そしてなんと全国で3位を取られたそうです。おめでとうございますです!

そしてそしてめさめさ嬉しいことにこの東方美人をその場で頂くことが出来ました!

「枯れて、なおかつ芳醇、相反する要素が同居しているのが東方美人のすごさだ」
(C)concept00さん

と表現されましたが、まさに至言!

つやつやと輝いている茶葉から溢れ出る自然に愛された証の香りが漂い、ひとたび口にすれば芳醇さが頭のてっぺんからつま先まで閃光のように駆け抜けます!
そしてその閃光の後を全身をあたたかく柔らかなそれでいてボディのしっかりとしている甘い香りが包んでくれます…………

久しぶりにお茶を呑んで感動して身震いがしました…

素晴らしいお茶は生きとし生けるものに愛されないと作れません。
高茶師はその全てに愛されている茶師です。

太平洋の暖かい風に包まれて育ったお茶は、柔らかさを持ちながら芯は力強い。
高茶師、その奥様もとに、あたたかい人柄、お茶に対しての愚直なまでの真摯な姿勢に惚れました。

悲しいかな、こんな素晴らしい高茶師の名前を騙って、高茶師が作ってもいないお茶を売ってる人間がいます。
高茶師自身もまがい物のお茶が出回っていることを知っています。

そんな人間に言いたい。

一回高茶師に会ってください。
そして真摯な態度でそのお茶を味わってください。
そうすればそんなまがい物を売ることがどんなに悲しいことなのかわかるはずです。
お茶の味がわかる人間ならね。

投稿者 oyakata : 2005年07月01日 16:34

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