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台湾茶 民國99年 凍頂四季春 林桓渝作 冬仔

January 02, 2011 Sunday [ Oolong Tea(台湾茶) ] 

四季春種の烏龍茶のイメージといえば、青心烏龍種などに比べると生育がよく比較的安く購入できる烏龍茶と思っている方が多いと思います。
また独特の強い青さが好きな人、ちょっと苦手かなって思う人わかれる烏龍茶とも思います。

でもね…この林桓渝茶師が作ったこの「民國99年 凍頂四季春 冬仔」は違うのよ。

冬仔っていうのはわが師匠「茶香好友」によると、


冬茶を生産した後、日当たりのよい場所の茶樹から作られたお茶。通常12月中旬前後に生産されることが多い。
冬茶と冬仔の違いは次の通り。冬茶は秋の日差しを浴び成長し、寒さにさらされることで成長が止まった茶葉を使って作り、お茶の深みが楽しめます。外観は春茶と比較すると新芽の肥大が弱く小さめであることが多いようです。冬芽と言われる成長が止まり、新芽がなくなった状態の茶葉が混ざるのが冬茶の特徴です。

冬茶の次に作られる冬仔は新芽の肥大がさらに弱くなり小さくなります。新芽が休眠した状態の茶葉が非常に多くなり、一芯二葉のような茶葉ではなく、二葉とか三葉といった茶葉になります。甘みと深みがさらに強くなり優しい香りになることが多く、愛好者が多いのですが生産は天候任せです。茶農が新年(旧正月)を祝ったり、贈り物にすることが多く、販売用はほとんど市場に出回りません。一般市場では、11月中旬頃に作られたお茶を冬仔として販売していることが多いようですが、冬仔の楽しみを味わうには物足りなさを感じます。お茶好きに愛される冬仔、一度は試してみたいお茶のひとつですね。

師匠「茶香好友」の携帯サイトから引用、というかがっつりと持ってきてしまいましたが、わしが説明するよりわかりやすいと思いましたので…師匠、すいません。

とはいえ多少なりとも自分の言葉にしようとすると、冬仔とは茶師が冬茶の後、12月中旬あたりに自分たちが飲むため、もしくは贈るために作る甘みと香りとも深みが出てくるお茶、ということかな。

そんな冬仔の解説をしましたが、今回のこの凍頂四季春の冬仔はまさにそれなんです。
通常の四季春の茶葉からは感じない美味しい高山茶の持つ「豆香」がするんです。
茶葉自体も四季春特有の緑が強い感じもありますが、高山茶の持つ深みのある黒っぽい艶のある深緑の茶葉も多く見られます。

飲んでみると冬仔の素晴らしさがわかります。
「あ!四季春の香りだ!」と感じる前に高山茶を飲んだ時に感じる甘みのある花の香りがしてきます。
そして口に含むとしっとりとした甘みが広がりそれが波が引いて行くように消えてくると四季春特有の青さがフッと香ってくる。

四季春さん本当にごめんなさい。
四季春さんは非常に高いポテンシャルを秘めた種であることがわかりました。

この凍頂四季春の冬仔は本当に美味しいお茶です。
今まで四季春を飲んだことがある人にはぜひこの冬仔を味わってほしい。
今まで飲んだ四季春との違いをぜひ体感してほしい。
高山茶といってもいいくらいの素晴らしく美味しいお茶になってます。

師匠のサイトで販売していますが、正直、わしが買占めようかとも思ってしまいますが(笑)
ぜひこのお茶を知ってほしいと思います。


・TeaHouse WebShop
 凍頂四季春茶清香2010冬仔 30g


民國99年 凍頂四季春 林桓渝作 冬仔
民國99年 凍頂四季春 林桓渝作 冬仔


投稿者 oyakata : 2011年01月02日 23:57

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